国登録有形文化財・旧石原家住宅(通称/石原邸)
ー秋恒例の特別公開ー
◻︎ 愛知県登録文化財所有者の会主催『あいちのたてもの博覧会』参加企画 ◻︎
文化財の音景vol.5
「みちしるべを頼りに。」
みちしるべがあるから、歩いてゆける、一歩を踏み出せる・・
たとえ真っ暗闇だとしても、
幸せのまっただ中であっても、
北極星のようにいつも光ってこっちだよと教えてくれるそういうともしびのようなものが誰の心にも必ずある・・
毎年恒例のこの企画を目の前に、そんなことに気づかされました。
お陰さまで、旧石原家住宅は築159年目を迎えました。
この「文化財の音景」企画も5回目を迎えることができました。
今年も花作家・花育家の森直子さんをお迎えします。
花と書描、音楽と昔ながらの道具達と共に、
秋のおだやかなひとときを皆さまと心からわかちあえましたら幸いです。
旧石原家住宅 所有者:大辻織絵
会期:2019年 11月 9日(土曜日)〜 11日(月曜日)
自由観覧時間:11:00〜17:00
※入場無料です。
会場:
国登録有形文化財 旧石原家住宅(通称 / 石原邸)
〒444-0072 岡崎市六供町字杉本70番地
<9日土曜日>
自由観覧:入場無料
11:00〜17:00
この日は2つの無料企画があります。ぜひお出かけくださいませ。
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①登録文化財 特別公開 無料企画「建物解説」
開催時間
9日 11:30~12:00 参加無料
毎秋恒例のこの建物公開企画は、愛知県登録文化財所有者の会が主催する愛知県をあげての催事に参加しています。
この催事は、愛知県を4ブロックに分け、各地の普段は公開していない国登録有形文化財を一斉に市民のみなさまに開放しています。
専門家や所有者が建物のことや所有者としての想いなどのお話を聞ける「建物解説」という企画もございます。
当家も参加いたします。
話し手は所有者が務めます。
よろしくお願いいたします。
9日は他の岡崎市にある国登録有形文化財でも「建物解説」に参加するところが幾つかございます。
ぜひ下記でチェックされて、たてもの巡りをされるのもおもしろいかと思います。
http://www.aichi-tobunkai.org/kokai/2019/index.html
※建物解説ツアーの参加申し込みは10月8日からです。
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②アートイベント「即興花生けと歌声のコラボパフォーマンス」とお話し
開催時間
9日 15:00〜15:30 / 参加無料
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今年もこの建物公開の企画をご一緒させていただく花作家・森直子さん。
彼女と出会わせていただいたのは15年前でした。
出会ってすぐ、北海道長沼の見渡すかぎりの草はらで、即興でコラボレーションするという幸運に恵まれました。
私は音響機材もなしに、決まった歌を歌うということもなしに、湧き上がるままを歌声や音として発する。
直子さんは花鋏一本だけを持って、その場にある草木や資材を使って、大地に直に生ける。
ただただ夢中でした。
私は「歌ってこういうもの」ということを放り出しました。
溢れ出てくる音や声をそのまま流れ出させながら、登ったり降りたり。
気がつけば、直子さん達を見下ろす丘の上にいました。
まるで、縄文か弥生か、人びとが集まって祭りや仕事かをしているかのような光景が見えました。
その光景を眺めながら、ただただ声を発していました。
言葉にならない言葉がメロディのようなものに乗って流れて出してきました。
後で聞いてみると、
直子さんは丘の下で、参加してくれた人たちとともに、ひとつの作品を作っていたのでした。
15年経ち、私は、再び「そこ」に戻ってみたいと思いました。
北海道ほどではありませんが、石原家住宅の庭や敷地にも色々な植物が生えています。
北海道のあの草はらとは一味違う、街中に箱庭のように残された非日常的空間で、
再び、自然体の私達を、互いへの深い信頼のもと、表現させていただきたいと思っています。
そして、その中で感じたことなどを言葉にして、お伝えできればと思っています。
一緒に遊ぶような気持ちで、
どうぞ気軽にいらしてください。
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森直子
花作家・花育家。
植物たちの個性の輝きを愛し、敬意を持って相対する彼女の花作品には見るものの生命がもともと持っている輝きを引き出す力がある。花を生けるものとして豊かな経験を持ちながら、ライフワークとしての「花を生けること」「表現すること」に真摯にアップデートし続けている。札幌を拠点に、全国で講座や即興花パフォーマンス多数。
2019年9月公開映画「みとりし」の花を担当。
著書/
「KIRIBANAー北海道の大地と切り花の生命」(エイチエス)
「北海道 暮らしの花レシピ」(北海道新聞社)
書籍についてはこちら。
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大辻織絵
本催事発案・企画・プロデュース。
即興ボイスアート、歌い手・語り手としてパフォーマンスする「音浴音楽会」、字や言葉などを自由に描く「書描(shobyo)」、他のアーティストの自由闊達な表現作品を配置して、場を時間的空間的に構成するなど、作品・企画の誕生から終わりまでを人間の人生のプロセスを同じものとして取り組む。
旧石原家住宅所有者。
<10日土曜日>
自由観覧:入場無料
11:00~17:00
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◻︎特別企画◻︎
「本格派!リースを作りましょう。」
~感性が目覚める!
針葉樹だけで作るリースと香り玉〜
生の歌声BGMと共に・・・
グリーンの濃淡が大人シックで美しいリース・・
ヨーロッパではこうした様々なグリーンを組み合わせて作るグラデーションのリースが主流なのだそうです。
難しい決まりことはなく、思うがままに枝を選んでどんどん編んでいくだけ。
ご指導くださるのは花育家の直子さん。わかりやすく優しく教えてくださいますので、初めてでも楽しく作って頂けますので、ご心配なくどうぞ。
去年に続いて2回目のリース講座の開催です。
直子さん自ら、色、手触り、風合いのよい材料を選んでくださいます。
針葉樹・・といってもとても優しい手触り。
スギやヒバを使いますが、一口にスギやヒバといってもこんなにバラエティがあるのかと目を見張りました。
そして!
何よりお伝えしたいのが、その香りです!
枝を切り分けて、編んでいくと、優しい香りで辺りが満たされます。
爽やかな香りの奥に、少しの甘さとほんの微かな苦味のあるなんともいい香り・・市販されているアロマオイルの元となる全くの自然のアロマはどこか全く違うのです!
夢中になって枝を切り分け、結わえ、編んでいくうちに、何もかも忘れて、頭も空っぽになって夢中に。気がづけば、子どもにかえったような気持ちになっていました。
乾きすぎないようにリースごと水に浸すなどしてゆけば、フレッシュなまま年越しもできますよ。
玄関ドアに、テーブルに・・工夫次第で様々なシーンを彩ってくれるオールマイティでほんとうにw素敵なリースです。
文化財の落ち着いた空間の中で、日常を離れ、
自然に心がリセットされる時間を過ごしていただけると思います。
ぜひご一緒しましょう。
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講師:花育家 森直子
歌声:大辻織絵
・開催時間 10日 13:30〜15:30
・参加費:2500円/材料費:3000円
・要予約/定員10名
※準備の都合上、10月4日までに下記までお申し込みくださいませ。
orientalsmile2010@yahoo.co.jp(大辻)
↑2018年のリース作りの一コマ。
リースが完成すると、細かな材料や枝が後に残りますが、それも捨ててしまいません。
こんな感じ↓で香り玉やオーナメントを作りましょう。
細かすぎるものは集めてネットに入れれば、バスアロマとして香りを楽しむことができます。
本当に良い香りですよ。
去年のリース作りの締めは、築159年の石原家住宅が建った時の普請帳(当時の設計図)にも描かれている五葉松にリースを下げて、記念撮影をしました。
伝統的な江戸古民家と欧州の正統派リースという取り合わせ!
不思議にあまりにもマッチしていて、「リース」だったということをほとんど忘れている自分がいました(笑)
さあ、あなた自身の手で、
和風のお宅にも、欧風のお宅にも、モダンなお宅にも似合う、
玄関にも、テーブルセッティングのアクセントにも、色々なシーンを彩ってくれるオールマイティで素敵なリースをつくってみませんか?
・開催時間 10日 13:30〜15:30
・参加費:2500円/材料費:3000円
・要予約/定員10名
※準備の都合上、10月4日までに下記までお申し込みくださいませ。
orientalsmile2010@yahoo.co.jp(大辻)
<11日月曜日>
自由観覧:入場無料
11:00〜17:00
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建物公開の3日間のなかで、
最もゆっくりと正統派江戸古民家の雰囲気を楽しんでいただけるかと思います。
旧石原家住宅の駐車場は10台ほどはございますが、
無料企画などがある初日9日土曜日は特に、なるべく近隣駐車場(篭田公園駐車場etc.)にお車を置いてきてくださるとご不便をおかけしないかと思います。
周辺は、「昭和」的な雰囲気とモダンなお店や住宅のなどが入り混じり、そぞろ歩きも楽しいです。
旧石原家住宅南側には、自転車ではすれ違いが困難なほどの路地の一帯もございます。
当家のご観覧とともに、岡崎市の旧市街地の「建物探訪」的なひとときを楽しんでいただけましたら幸いです。