感性の自立

このような体験を繰り返し重ねることで、

「これが好き」「これが心地よい」「私にとっての美しさはこういう感じ」といった感覚を感じとりやすくなり、それが確信へと育っていきます。

 

これは、他人の賛同、既存の手法に頼らずとも「わたしはわたしを美しく生かす力がある」という自信へとつながっていきます。

この状態こそが、「感性の自立」と言えるでしょう。  

 

 

では、そもそもなぜ感性の自立なのか。

 

社会や他人、家族などの考え方や価値基準をよりどころにして生きるとき、

本来生まれ持った自分らしさとのギャップに揺らぎ、そのうち前進しようとする力が湧かなくなり、

うつ状態に陥ってしまう場合すらあります。

 

わたし自身がまさにそうでした。

 

さまざまな指導者や手法に縁を持ちましたが、

後から考えれば、いつまで経っても「感性の自立」とは程遠い、

頭で描いた理想の自分と自分自身という葛藤と闘いに明け暮れ、果ては、

自己肯定力を自ら削ぐようなマッチポンプ状態を抜け出せずにいました。

 

自分が自分自身の敵である状態では、

どんなに強い人にとっても、心身ともに健やかで美しくあることはとても難しいものです。

 

感性の自立によって、自らの自己肯定力を育み、自分自身と自分の人生を愛おしむ底力がついていくことで、目の前のものごとに真っ直ぐに素直に向かっていけるようになるのだとこれまでの経験から確信しました。

自分に前進を強いるのではなく、自らの意思の発露として、一歩を踏み出していけるように。

 

 

このことが、このプログラムの基盤となっています。